シンガポール/マリーナベイ・サンズのカジノはまさに異世界だった!

初めて訪れた海外のカジノが、このシンガポールのマリーナベイ・サンズです。
まるで危なげな洋画の世界にでも紛れ込んだかのような、本当に煌びやかで金の匂いがする、大人の世界といった空間です。

広さも高さも圧倒されるようなカジノ空間に、たくさんの遊戯台が整然と並んでいます。
どの遊戯台にも、単なる観光客ではなさそうな、場慣れした雰囲気の多種多様な国籍の客が座っており、それだけで独特の空気感があります。

会場にはマシンガンのような大きな銃火器を持ったガードマンがそこかしこにいますし、もし仮に胸ポケットに手を入れて叫びでもしようものなら、その場で射殺されてしまいそうな緊張感と怖さがありました。

 

慣れない海外ですし、カジノ自体の経験もなかったものですから、暫くは遠巻きに遊戯台を眺めるばかりで、何も出来ないでいました。
しかしながら、せっかくここまで来て何もしないのも勿体無いと考え、ぎりぎりルールのわかるポーカーの遊戯台に座りました。
なけなしのお金をベットして、他の客に混じって参戦。私がとにかく緊張していたせいもあるかもしれませんが、ほとんど訳もわからないまま、一瞬でコトが終わっていました。呆気にとられて、ポカンとしてしまったことを覚えています。

観察してわかるカジノの実態

それより後は、とにかくその場の様子を観察することだけに終始していました。感じたこととしては、やはりこれだけのカジノですから、ディーラー達は皆凄腕です。
飄々とした感じの、感情があるのかないのかわからないようなクールなディーラーが多かったような印象ですが、恐ろしく速い手捌きのなかで、確実に客達の動きを把握して読み切っているのが、素人目にもなんとなくわかりました。
こんなディーラー相手に勝てるわけがない、勝てるとしたら、それなりに金を持っていそうな雰囲気を見せれば、どっぷりハマらせるために一回ぐらいは勝たせてくれるのかもしれない、といったようなことを感じました。

情けない話ですが、私は最後の方は、一緒に行った仲間と共に、ずっとドリンクバーの近くにいました。日本のカラオケボックスにもあるような、コーラやジュースの出る普通のドリンクバーです。
あまりにも場違いすぎるが故に不安で心細くなり、見覚えのあるドリンクバーから、離れられなくなってしまったのです。
おそらく平凡な日本人なら、皆そんなふうになってしまうのではないかなと思います。それぐらいの圧倒的な雰囲気が、あの場所にはありました。

こんな姿を見ていたら、その場にいられなくなった件

最終的に、私達がカジノを去ることを決めたのは、白人の御老人が一度のプレイに1000万ドルを賭けているのを見た時でした。
たった数分で終わるプレイに、10億円を放り込んだのです。
流石に見物人が集まってきましたが、その御老人はなんのことはない様子で淡々としながら、見事に勝って、とんでもない大金をかっさらっていきました。
それを見た時、ああ、千円ぽっきりを握りしめて遊びに来たのは間違いだった。ここは自分のような平凡な人間にとっては、見て楽しむための観光スポット。
ここで遊べるような人間になるには、何倍も何十倍も力をつけなければならないのだな、ということを理解したのでした。

経験として訪れたことは良かったことだと思っています。しかしながら、まだまだその日の生活にも苦心しているような生活ですので、当分あのカジノを訪れる予定はなさそうです。